心の拠り所が消える?

クライアントさんとお話ししていると、「落ち込む」という表現が出て来ることがよくあります。あの時期は、ひどく落ち込んでいた、などという具合に使われるのです。

勿論、私も落ち込むという意味は分かってはいるのですが、ただ本当にはそれらしき体験をしたことがないのです。気分が悪いというのはあるのですが、落ち込むということがない。

機嫌が悪くなるということもあるのですが、ことこの落ち込むということになると、どうにも経験不足は否めないのです。ところが、この数日なのですが、もしかしたらこれがそうなのかもしれないと感じることがありました。

ただし、それはフワッとやってきたかと思うと、あっという間にどこかへ消えて行ってしまうのですが、それでもこれまであまり味わったことのない感覚がやってきたのです。

それは言葉で表現するなら、心の拠り所がなくなってしまったというのか、基盤が消えてしまって何とも心もとない感じとでも言えばいいのか…。

その状態が長く続くなら、それはもう十二分に落ち込んだ状態になるであろうと分かるのです。そんなの絶対にいやだし、二度と経験もしたくないと思うのです。

だからこそ、あっという間に消えてしまうのかもしれないのですが。今自分のマインドの中で、確実に何かが起きているということは分かるのですが、実体がつかめないのでもどかしいのです。

そして、その気分が沈む理由が皆目見当たらないのです。マインドの内側深いところでは、もしかしたら孤独ではいられない幼い自分がまだまだしっかりと居座っているのかもしれません。

どういう理由かは分からないのですが、今頃それが騒ぎ出してきているのかなと。それなら、せっかくですから思い切り表舞台に出して光を当ててあげたいなと思うのです。