何事も信じてはいけない

セッションにいらっしゃるクライアントさんの中には、何か新しい知識を獲得して、癒しの足しにしようと考えていらっしゃる場合があります。

勿論、それは間違いではなくて、そういう面も確かにあるのです。それは、人のマインドとはこういうからくりで出来上がっているとか、自己イメージはこのようにでっち上げられるとか。

それはそれで大切な理解を得るわけですが、それでもそれは癒しのメインではありません。癒しの本質とは、これまで培ってきた知識や考え方などを徹底的に捨てることなのです。

あなたがこれは正しいと信じて生きてきた、あらゆる考え方、ものごとの捉え方などは、概ね癒しにとってのブレーキにしかならないということです。

前向きに生きるとか、人に迷惑をかけないようにするとか、冷静を保つなど、この社会の中では善さげに思えることでも、一旦すべてを白紙に戻すことが大事なのです。

この社会を作ったエゴにとっては、そうした正しさを武器として私たちをいつまでも翻弄しつづけようとするのですから。どんなことも信じることをやめること。

何も信じずに、興味があることを実践することでそれが自分にとって真実かどうかを自ら調べればいいのです。逆に信じた瞬間に、そうした検証を怠るようになるからです。

また自信を持つ必要もさらさらありません。不安でもいいのです。正しいか間違っているかも脇に置き、そうしたいかどうかに意識を向けるのです。

できるかどうかも大切なことではありません。エゴはできることにのみ、価値があると思い込んでいますが、それも信じる必要はありません。

あらゆるイデオロギーは、エゴのものに過ぎません。信念や信条を持てばもつほど、エゴは威力を増すということも憶えておくといいと思います。

ここに書いたことも信じることなく、自分なりに実証していくことですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です