自分には、座右の銘などというものは全くないのですが、自分に合っていて気に入っている言葉が一つあるのですが、それは『明日は明日の風が吹く』なのです。
驚くことに、それが小学生の頃から少しも変わっていないのです。小学生の卒業アルバム?か何かの寄せ書きにもそれを書いた記憶があります。
ただし、その時は何を書いたらいいのか皆目分からずに、ふと思い浮かんだのがその言葉だったので、それをただ書いたという面もあります。
けれども、未だにその言葉が気に入っているということは、自分にとっての理想的な生き方をイメージすれば、それが一番近いという感覚があったのでしょう。
明日というのは、未来のことを意味していますね。まだ来ていない未来を心配したり、深刻に考えたりすることは何とも馬鹿ばかしい限りです。
それは重々分かってはいるものの、気が付くとこうなったら困る、ああなったらどうしようとあれこそ未来を予想して思考が止まらなくなったことは何度もあります。
未来のことは、そのときに生きている未来の自分に任せておいて、今を生きている自分は大切なこの瞬間を意識的に生きようと思うのです。
決してそれが正しいことだとか、高貴なことだとか、立派だということではありません。ただ、できるだけ身軽になって爽快な気分で今を過ごしたいだけです。
明日という未来のために生きるのをやめる。なぜなら、明日が今日になってみないと分からないことが沢山あるはずだからです。分からないことは潔く分からないことにしておくということ。
あなたが全身で感じられる気持ちのいいそよ風は、明日の風ではなくて今吹いている風だけだからですね。