東京の交通網というのは、5cmの積雪であのように麻痺状態になってしまうのですね。私の知っている限り、ずっと以前からそれは改善されてきてないようです。
で、そんなことは大抵誰もが知ってることなのですが、なぜそんな中、人々は果敢にも出かけて行くのでしょうか?テレビのニュースを見ていて、不思議に思ったのは私だけかな?
勿論、誰かと会う約束があったり、どうしても休むことのできない立場の人がいるのは分かりますし、どんなことをしても行かなければならない状態って、確かにあるでしょう。
けれども、出かけた人の全員が本当にそのような状況にあるとは、到底思えないのです。駅で2時間以上も足止めを食ってる人がテレビのインタビューに答えて、「とりあえず出社しないと…」と言ってました。
それ、行かなくもそこそこ大丈夫ってことなんじゃないの?そういう人が、外出を控えてくれたら、どうしても行かなければならない人は、もっとスムーズに電車に乗れるはず。
あれって、互いに迷惑をかけあっているとも言えるのかなと思うのです。日本人の真面目な気質が、とりあえず行くという選択をさせるのでしょうか?
私は会社員の頃、支障がない限りは、雪が降って通勤のクルマが危ないと思ったら、会社を休んでいました。会社を休むことに、取り立てて罪悪感がなかったからかもしれません。
日本人の生真面目さよりも、雪が降ったから休むというのでは、何となく体面が悪い、そうやって人の目を気にしているということが、裏にあるのではないかと感じてしまいます。
それって単なる自己防衛なんですよね。出かけなくて済む人は、勇気を持って休むということを実践できるようになるといいなと思うのです。