マインドはいつも冷静で、論理的に矛盾していないことを良しとしているのです。だから矛盾していることや、逆説的な非論理的なことに出会うと、思考停止状態になったりするのです。
思考を常に活動させていることでもっているマインドは、思考停止に陥ると、途端に閉店ガラガラ状態になってしまうのです。
それは、「何だかもう分からない」という状態。考えることを越えた何かを感じてしまうと、考えることを観念してしまうのです。
そのときに初めて、今度はハートが開店し出すのです。マインドとハートは、そのようにしてコインの表と裏の関係にあるのです。
思考によってマインドがフル回転しているときには、ハートは閉店しており、感じるということが疎かになっているのですが、思考停止状態になれば、ハートは開くのです。
最上級の思考は、「何だかわからない」というものです。自分の理解を越えているということを理解している思考がそこにかろうじて残っている状態。もうすぐ、閉店ガラガラになりそう。
待ってましたとばかりに、ハートが開店して充分に感じることができるようになるのです。ハートは、マインドと違って分離というものを知りません。
だから、すべての人のハートは一つなのです。けれども、まだその先があるのですが、それが「在る」ということ。考えることも、感じることも消えていったときに、唯一残るのが、「在る」ということ。
存在は、ただ在るのみです。