あるとき、ナニモノかが身体の中に入り、身体と自己同化したのです。それは、マインドとも自己同化することによって、「私」が作られました。
その「私」がこのブログを書いているわけですが、それでも「私」は実在するものではなく、その本当の姿はこの身体とマインドに自己同化したナニモノかなのです。
そのナニモノかにとって、この「私」は非常に便利な道具なのです。この社会で生きていくためには欠かせないとても利用価値のあるツールなのです。
問題は、ツールであるはずの「私」が、自意識を持っているために、これが本当の自分だと認識することになってしまったことなのです。
そうなると、今度はオリジナルのナニモノかを思い出すことができなくなってしまったのです。思い出そうという発想すらなくなってしまったのです。
そのナニモノかは、「私」を生きながらも自分自身を思い出そうとしているのに、「私」がそれを邪魔するためにいつまでもこの状態が続くのです。
なぜ邪魔をするかというと、思い出した途端に、存在すると信じて疑わなかった「私」が一瞬にして消滅してしまうからですね。
本当は、その方が自然なのです。なぜなら、そのナニモノかは「私」のふりをしてこの社会で生きることもできるし、本来の実在としてのナニモノかに戻ることも自由自在になるのですから。
「私」と言う存在が、ただのふりだったと気づくことができれば、あらゆる「私」の苦悩が消えて、すべてがOKになるのです。