惨めさが転生する

輪廻転生はないが、惨めさは転生する。何百万もの人々の傷が、進んで惨めになろうとしている人を探して、あなたの周りでうごめいている。もちろん、至福に満ちた人はどんな跡も残さない。目覚めた人は、鳥が空へと飛び立つように、どんな道も跡も残さずに死ぬ。

by osho

つまり輪廻はないけれど、惨めさのエネルギーは転生するということです。マインドという実体もないし、ましては魂などという個体はありません。

ただ在るのは感情や思考のエネルギーです。こうしたものだけが、肉体の死後も生き残り続けて、次の肉体を求めてうごめいているということです。

だからもしも自分のエネルギーを来世へ伝搬したくないのなら、生きているうちが勝負です。とことん自分が隠し持っている惨めさと向き合うこと。

人は惨めだという思いから逃げようとして生きているのです。それが人生というものの正体なのですね。

惨めさも実体はありません。ただ幼い頃に作り上げた思考のエネルギーに過ぎません。しかも脈々と受け継がれてきた無数の過去生のエネルギーが元なのです。

惨めだという思いはあるけれど、惨めという実体はないのです。すべては思い込みだという深い深い理解が必要なだけです。

この人生において、でっちあげられた惨めだという思い、それを探してすべてを白日の元にさらけ出してしまえばいいのです。

そうすれば、その思いは自然と消失していくはずです。それが目覚めて至福に満ちるということですね。