意識的であれば内側へと向かう

生に完全に挫折することは知恵の始まりだ。生の無意味さを見ることは、まったく新しい旅–内面に向かう旅の始まりだ。さもなければ、あなたはひとつのものから別のものへと心を奪われつづけてゆく。見るがいい。あなたは生きてきた–。その収穫は何かね?自分の両手をのぞいてごらん。空っぽだ。

by osho

人が大切な何かに気づく時というのは、挫折したり落ち込んだり、絶望したりといった苦悩が来た時が多いものです。

それも結構大きな苦しみに見舞われたときほど、大きな気づきがやってきてくれるのです。きっとそれは、意識が内側へと向いてくれるからだと思うのです。

人生がうまく行っていたり、楽しいことがあったりしてノリノリでいれば、自然と無意識的な状態へと行ってしまうのです。

そのときには、意識は外側へ向く傾向が強くなります。ということであれば、とりたてて苦悩がこなくても、意識して注意を内向きにすればいいと分かります。

つまり、普段からすべての感覚を動員して、内側へと意識を向けるように心がければいいのです。

私の経験から言えることは、外側を意識的に見るよりも、内側を意識的に見る方が容易なのです。

内側を見るときには、意識的になることができるということですね。なぜなら内側には、外側のような魅力的な夢の中へと誘うようなものがないからです。

夢の中はいつも無意識で過ごしているのです。意識が戻れば、夢から醒めることを誰もが知っています。

ということで、今日も意識的な1日を過ごせるようにちょっとだけ努力してみることにするとしましょうか。