対処するのをやめてみる

マインドはいつも、ここから何処かへと行こうとしているのです。何処かは分からなくても、とにかくここではない何処かへと向かわせようとするのです。

ここにいるだけではダメだと感じるのですね。何処かへ行って何かをしなければという強迫観念のようなものがあるのです。

この何かをしなければという思いも、非常に根深いものがありますね。何もしなくていいんだということが決して分からないのですから。

つまりそれは、このままではダメだということなのです。前へ前へと進み続けなければ、ズブズブと底なし沼に沈み込んでしまうと信じているのです。

決して走ることをやめられないのです。常に足踏みをし続けなければ、足が止まってしまったら、奈落の底まで落ちて行ってしまうと感じているのです。

だからこそマインドにとって一番いいのは、相手が何であれそれと闘い続けること。闘っていれば、マインドは生きていられると思うのですね。

闘うまでいかずとも、いつも何かの問題を作ってそれを対処するということを繰り返すことになるのです。

対処することで、実はその問題としっかり向き合わずに済むからです。見たくないものを見ずに済ますという生き方ですね。

こうしたマインドの特性を深く深く理解することで、そこから少しずつ脱出することができるようになっていくはずです。

マインドの無駄なエネルギー浪費をやめれば、余剰したエネルギーを愛の方へと向かわすこともできるのですね。