ちょっと風変わりな映画を観たのですが、若いカップルがアイスランドへの旅行中、ホテルで目覚めると街には誰もいなくなっていたという物語。
いきなり、何処を探しても誰の姿も見つけられないのです。死体もないし、ただ忽然と人間だけが姿を消してしまったのです。
男性の方は、世界は我々のものだと肯定的に捉える部分もあるのですが、女性の方はただ自宅に帰りたいという悲しみと絶望に追い詰められるのです。
しばらくして二人は、快適な住居を見つけてそこに住みつくようになるのです。街に行けば、欲しいものはなんでも手に入るし、大自然の中で最大の自由も感じられる。
けれども結局、最後は女性は自ら命を断ってしまい、男性が一人残されたところでその映画は終わるのですが、少し考えさせられましたね。
自分だったらどうだろうかと…。細かなことを深刻に考えなければ、それはそれでいいのかもしれないとも思えるのです。
特別会いたい人がいるわけでもないし、普段の生活も人とのコミュニケーションは必要最低限度だし。今の自分の生活と大きな違いがないのかも知れないと。
誰もいなくても、当面の食料など生きていくために必要なものは揃っている。もう二度とお金の心配をする必要もない。
死にたくなったら誰の目も気にすることなく死ぬことができる。ただ、5年くらい経ったら、自給自足の生活をしなければならなくなりそう。
そんなことを考えながら眠りにつき、朝目が覚めて外を見たら近くの小学校から元気な子供の声が聞こえて、ああみんな消えてないなと一安心したと同時にちょっとだけ残念な気持ちもしたのでした。