五感の背後にあるものに意識を向ける

自分が何かを一生懸命考えているときこそ、意識的だと勘違いしていることが多いものです。そういう人にとっては、瞑想ほど非生産的で馬鹿げたものはないと感じるでしょう。

考えることが何か建設的だと思っているわけですが、実は考えている時というのは、逆に無意識的な場合が多いのです。

人は考えているときにはその中にはまり込んでしまって、そのことに意識を向けることができなくなるからです。

一方で、思考の代わりに五感の方に注意を向けることは、うまくすれば意識的であることに通ずることができるのです。

心静かに感覚を研ぎ澄ませて、外から入ってくる視覚、聴覚などの情報に意識を向けることはそれほど難しくないはずですね。

例えば、自然のなかにいて非常に小さな鳥の鳴き声に耳を澄ましているとき、聴覚に集中することができます。

それと同じ方法で、どの五感も使わずにいるというやり方があるのです。あらゆる感覚はそのままにして、そのどれでもない背後にあるものに意識を向けるのです。

この方法は、日常のあらゆる場面で実践することができますので、是非試してみて欲しいと思います。