マインドと雪だるま

毎日あまりにも暑過ぎるので、ちょっと季節外れの話しをしますが、誰もが一度くらいは雪だるまを作ったことがあると思います。

思い出して欲しいのですが、雪だるまを作る時には、最初のうちは雪の塊を手で作るのですね。

バスケットボールくらいの大きさまで固めたら、後は積もった雪の上でコロコロひたすら転がしていくのです。

転がすだけで、自動的に雪が塊にくっついて益々大きく重くなって、その重さで更に雪がくっついて、どんどん大きくなってくれるのです。

それと同じようなことが、私たちのマインドにも起きるのです。幼少の頃、まだ自我が出来てない状態では、日々起きていることをひたすら集めて思考の塊を作るのです。

そして一度でも自我が芽生えてしまえば、後は自動的にすべての経験を自我の経験として取り込むことで、思考の吸収が急ピッチで進むわけです。

気がついたときには、立派な雪だるまならず、立派な自我(マインド)が完成することになるのですね。

あとは、自我の自己防衛によってそれこそ雪だるま式に自我は肥大していくことになるのです。

雪だるまをどこまで削っていっても、中身は何もないのと同様、私たちのマインドも深く見つめればそこにはどんな実態もないことに気づくことになるのです。

ただ集めた思考が絡み合っているだけなのですから。