思考の雲による smoke and mirrors

あなたが内側に入ってゆくと、ただちに頭が無数の思考を分泌する。とたんに膨大なエネルギーがどっと思考に流れこむ。あなたが内奥の<無>を見ることができないように雲を創りだす。あなたは見たくない。見入ることは自殺することだ–エゴとして、自己として自殺することだ。

by osho

英語で 「smoke and mirrors」という表現があるのを知っていますか?ネットの情報によると、ざっと以下のようなものだそうです。

「マジシャンがマジックを披露する時に「Smoke(煙)」と「Mirror(鏡)」を使っていたことが語源です。

そこから意味が転じて「人を欺く」という意味のフレーズとして使われるようになったのだそうです。

明らかに問題のある物を嘘をついて売りつけたりする人など、まるでマジシャンのトリックのように巧妙な嘘をつく人に対して使われたりするため、あまりいい意味で使われることはありません。」

日本語でも「煙に巻く」という表現がありますが、似たようなものかもしれないですね。

もしもあなたが存在の核心に触れるくらいの内奥を見ようとしたら、自我は smoke and mirrors 戦法によって、あなたをだまくらかそうとするのです。

それが思考の雲というわけです。もしもその煙幕を取り払い、真正面から覗き込んでしまったなら、個人としての自分がいるという思い込みがあっという間に吹き飛んでしまうのです。

それは確かに自我の自殺と言えます。セッションでも少し核心に触れるようなことを言うと、全身全霊で自分を騙そうとする反応がクライアントさんから出てくることがあります。

恐怖に負けてそこを見ない限り、その恐怖は本物に思えるのです。その堂々巡りでいつまでたっても、核心は隠されたままで人生が終わるのです。

私のように、何かの拍子に垣間見ることがあったとしても、結局はその恐怖はまたゾロ復活して、元の安定した自我の状態に戻るのです。

ただし、個人の存在は思考の中でのみ通用するのだということは、分かりきったことなんですけどね。

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