自分が年齢を重ねて来て、何が一番変化したのかなと思っていろいろ見つめてみたのですが、一言で言えば信頼が増えたということです。
何かが上達したとか、知識が増えたなどというのは自分の中でまったくもって変化とは呼べない感じがするのです。
寛容になったかというとそんなこともないし、穏やかになってもいないし、人格者になったわけでも決してないのです。
そういう諸々のことは本当にどうでも良くて、というのもそうしたものが自分を助けてくれるようになったかというとそんなことがないからです。
子供の頃というのは、一大事というのがありました。10代のころも相変わらず一大事はたまに起きていました。
そのころは今ほどの信頼がなかったせいで、起きる事象のインパクトがとても大きく感じたのでしょうね。
会社員のころも今ほどの信頼はありませんでしたので、大病した時も深刻さがあったし、何より人生を疑い続けていたと思うのです。
それがこの仕事をするようになった頃から、少しずつですが信頼が増えていったように感じています。
信頼は一大事を一大事とは感じずに済むようにしてくれます。信頼というのはターゲットがないのです。敢えて言えば、生を信頼するということ。
あなたがすごく惨めだったり、ひどく心がすさんでいるなら、解決策はありません。ただ信頼をマスターすることです。