真実と自我の混在

セラピストが行ういわゆる心理療法というのは、心の癒しが目的なのですが、そのターゲットとなるのは当然あなたです。

あなたがいて、これこれしかじかの過去を生きてきたということが前提となって、内面のキズだとか溜め込んだネガティブな感情などをみていくのです。

気づかずに抑圧してきてしまった様々なモノに気づいて、それを解放することで少しでも生きやすくなるようにしていくのが癒しなのです。

ですので私のホームページにあるコラムなどは、そのような目的のために書き下ろしたもので埋まっています。

ところが一方でこのブログでは、癒しの前提であるあなた(自我)が存在すること自体を否定するような内容も沢山混在しています。

ですので場合によっては、一体何のことを言っているのか皆目分からないということも起きるかもしれません。

あなたの本質は自我なんかじゃない、と言われてもピンとこないのは当然です。癒しの大前提がなくなってしまうからですね。

これは分かりづらいことを書いて、読者を煙に巻きたい訳ではなくて、物事の見方を変えてみることで意外な癒しが起きたりすることを期待しているのです。

私自身、自分(個人)という存在は単なるイメージなんだということを知ったとき、物凄く心穏やかになれたことを覚えています。

真実というのは、私たち人間がどれほどの高度な知恵を使っても、まったく到達することのできない領域なのです。

それは私たちは思考で真理を理解しようとするからです。こうしたことに気付くことは、自我の癒しにもいい影響を与え得ると思っています。

というわけで、わかりにくい内容になっている可能性があるのは承知の上で、このブログを書いていますので、読んでいて意味不明だなと思ったら自我のレベルの話しではないと思ってください。

“真実と自我の混在” への3件の返信

  1. 最近、もう一つのコラムの存在を知り何度も読んでいます。
    私も愛を選択して生きたいと思うのですが、大澤さんの仰るハイヤーセルフの力を借りるにはどうするのがいいのでしょうか?

    また、愛の選択をするのが苦しい場合でも(欲望との葛藤で)愛の選択をすることは大切ですが?

    1. もう10年以上前にそんな記事を書いた記憶があるのですが、当時の自分と今の自分が違ってきてしまっているので、今の私からの応答として聴いて下さい。

      愛を選択しようとすることは確かに素晴らしいことなのですが、一歩間違えるとかえって自我を成長させてしまうことになるかもしれません。つまり、より良い自分になろうとする自我がそこにいるということです。なので、本当に大切なことはできることなら愛を選択したいと願っている自分を受容して、それができなかったとしてもそんな自分のことも受容するのです。

      ハイヤーセルフの力を借りたいと願うよりも、純粋な祈りによって自動的にハイヤーセルフと繋がれると思います。さらに言えば、ハイヤーセルフよりもあなたの本質である意識に注目していることが大切です。意識的であるようにするということですね。

      過去の自分の言い分と色々違っていてすみません。

      1. 何かをしようとすることは力みを生み自我が発動しそうですね。
        何もしないというのが良いのかなぁ。
        意識的でありながら力を抜きおまかせスタイルでいることで、自我も静かになり自然と愛が出てきてくれるのかもしれませんね。
        なんともこれが難しいのですが…。
        ハイヤーセルフのことなど丁寧な御回答ありがとうございました。
        日々に生かしてみます。

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