人類の文化的躍進のきっかけは、7万年前に起きた「脳の突然変異」だったという研究があるそうです。
ネット上で見つけた記事なので、読んだ方もいらっしゃるかもしれませんね。一応その記事の内容を信じるとすると、私としては物凄く興味深い内容なのです。
脳の前頭前野の発達を遅らせる突然変異が起きたおかげで、複雑な言語(再帰言語というらしい)を理解するようになったということです。
そのおかげで、実在しない「想像の産物」をほかの誰かに伝えることができるようになり、それが人類の文化的歴史の幕を開けることになったらしいのです。
イメージを相手に伝えるためには、前頭前野が十分に発達してしまう前に複雑な言語を沢山聴いておかなければならないのです。
もしも仮に3年間のうちに前頭前野が発達し終わってしまうと、イメージの伝搬をすることができなくなってしまうのです。
興味深いことに、ブラジルのアマゾン川のほとりには、ピダハン族と呼ばれる「再帰言語を話さない」狩猟採集民族が暮らしているのだそう。
ピダハン語には数や左右、色彩、それに性差の概念がない。彼らは実際に見聞きしたことしか話さず、架空の話はしないのだそう。
文法には過去や未来の概念もなく、“いま”を生きている。そのためか宗教をもたず、未来への不安もなく過去からの後悔もないのだそう。
ちなみにピダハン族は自らを「真っ直ぐな民」と呼び、外部の人間を「ひねくれ頭」と呼ぶのだそう。我々はみんな多分、ひねくれ頭ですね。