私たちの内面であるマインドというのは、膨大な数の思考の塊のようなものだと思えばいいのです。
単純な思考が回路を作って論理を組み立てたり、複雑に絡み合って主義主張のようなものになったりもするわけです。
ところで思考の特徴というのは物事を分離して解釈するというもの。その結果、マインドそのものがたくさんの思考によって分裂しているのです。
つまり誰のマインドも一人に一つではあるのですが、そのマインドは内部分裂を起こしてしまっているということです。
それがマインドの病みなのです。マインドはその分裂によって、自分自身を把握することが難しくなってしまっているのです。
右に行きたいという部分があれば、左がいいという部分があって、それがマインドの葛藤を生み出すわけです。
このマインドの特質を忘れなければ、自分はこういう人物だと簡単に表現することなど到底できないと分かります。
あなたは自分が思っているような一貫性のある存在などではないということです。都合の悪い部分は隠されているだけかもしれません。
だから癒していく途中で、びっくりするような自分が出現する可能性も大なのです。どんな自分であれ、マインドの一部には違いないのです。
全く知らない自分が隠れていても不思議ではないのです。癒しが進めば進むほど、どんな自分が発見されてもそれを受容できるようになるのです。
その結果、自分への期待が激減して、あるがままの自分に落ち着いていられるようになるのですね。