苦手の奥に恐怖あり

人には苦手なものって必ずありますね。小学生の頃に運動が万能な男子がいたのですが、不思議なことに水泳だけが不得意でした。

苦手といえば多くの女性にやや共通していることかもしれませんが、虫系が苦手ですよね?あれははっきりとした理由は分からないようです。

私は幼い頃に近所に定期的にやってくるゴミ屋(今でいう廃品回収業)のお爺さんがすごく苦手でした。苦手というよりも顔を見ると怖くて泣いていました。

近くの子供たちは誰も怖がったりしないのに、私だけがその悲しげな表情やきっと苦渋を沢山経験してきたのだろう目つきが怖かったのです。

テレビで観たのですが、洋式トイレが苦手な男子がいて、家を建て直す際に洋式トイレにするというのを聞いて、和式がなくなるなら家を出るとまで言い出したのです。

家族は仕方なく、その子のためだけに洋式トイレの他に和式トイレを作ってあげたということでした。洋式トイレが苦手な理由は不明でしたが。

トイレと言えば、今では温水洗浄便座が普及していますが、私はあれがない生活など考えられないくらいに常用しています。

けれども、あれがどうも苦手な人もいるのですね。苦手な理由は定かではありませんが、きっと苦手意識というのは何らかの恐怖を持っているということでしょう。

苦手の本性は恐怖なのです。その恐怖がどうやってできたのかは過去を遡って詳細に見ていく必要がありますが、本人としてはそれも望んでいません。

いわゆる苦手が強くなれば恐怖症ということになります。どちらにしても、もしそれを克服したいなら、やってくる恐怖や不安から逃げずにできるだけ感じてみることですね。

完全には無くならないまでも、恐怖なら苦手に、苦手なら少し苦手くらいにはなるかもしれません。