何にも影響を受けない中心点に気づく

人生を真っ直ぐ正面から見つめてみれば分かることですが、そのほとんどが苦しみや悩みや痛みでできています。

勿論嬉しいことや楽しいこともあるのですが、それはそうそう永くは続かないのです。残念ながらずっと幸せだと感じている人は殆どいないのです。

こうしたことには明確な原因があります。それはマインドに乗っ取られているからなのです。

マインドが何かを考えて、それに飲み込まれてしまうことがずっと続いているのです。マインドが作る物語の中にどっぷりと嵌まり込んでいるのです。

マインドはその元々の素性から、何か問題となることが必要なので、喜んでばかりいると苦悩や痛みを探してきてしまうのです。

ではどうしたらいいかということですが、次のことを実践してみて下さい。初めは難しく感じますが、そのうちに気付けるようになります。

あなたが何かを怖がっている時、何かの痛みの中にいる時、そういったことに全く影響を受けない部分があることを見出すようにするのです。

それは何が起きようと全く無傷だし、人生物語の主役だと信じている自分を違う次元からただ見ている自分が在るのです。

それは血しぶきが飛ぶような映画の壮絶な場面であっても、スクリーンは全く綺麗なままであることに似ています。

そして本当にありがたいことに、それこそが私たちの本当の姿だということです。心静かにしていられる時には、それを感じることは比較的簡単なのです。

ところが、痛みや苦しみなどに苛まれている時には、それを感じるのは相当に難しくなってしまいます。この体験を少しずつ何度も繰り返し実践することです。

私自身もまだまだその途上ですが、何か都合の悪い状況になった時でもなるべく、自分の奥の中心には全く影響を受けない部分があることを見る練習をしています。

あなたがこうしたことに興味を持って実践できるとしたら、きっと今回はものすごく恵まれた生を生きているのだと思っていいでしょうね。