マインドを見渡す灯台もり

自分のことを一貫性のある人間だと思っているとしたら、あなたはマインドの全体を把握してはいないということです。

マインドに一貫性を求めるなどは、マインドがどんなものなのかを知らないからできることです。

マインドは激しく分裂しています。これは誰のマインドについても同じ。マインドは思考によって分裂することで成り立っているのです。

極端に聞こえるかもしれませんが、誰もがある種の多重人格者のようなものなのです。主人格が入れ替わるかどうかが、病的かそうでないかの境目ですね。

誰もがマインドの中にたくさんの人格(副人格)を持っていて、その瞬間に一番エネルギーの大きい人格がその人を乗っ取るのです。

催眠状態で子供の頃に退行すると、子供の話し方や泣き方になってしまう場合もあります。そうならなくても、子供の頃の感覚が戻ってきたりします。

マインドの一方は自立していても、もう片方では依存が残っているなんてことは多々あるのです。

そんな時大切なことは、自分は自立していると思い込んでしまうと、依存の部分が抑圧されていつか逆襲の憂き目に遭うことになるのです。

常にマインドの中をサーチライトで隅々まで照らしてあげるように、一人残らず見てあげることです。

それができて初めて、自我のエネルギーが小さくなっていくのです。逆にマインドの中の誰かのパワーだけで生きていれば、マインドは戦いの場となってしまいます。

あなたのマインドも例外ではありません。是非マインドを見守る灯台もりのような自分を作り出す実践をしてみてください。