私たちにとって最も恐ろしいと感じるのは、自分が消えてなくなることです。自分という存在が無くなってしまうことの恐怖。
この目に見える世界だけが本当の世界だと信じている人にとっては、文字通り死んだら全てがなくなると思うのですから、それは怖いです。
その一方で、肉体の死を迎えた時にどうなるのかなと想像すると、きっと順当に行けば個という間違った思考が正されていくのだろうなと。
そして、個は元々なかったということで全体性へと溶けていくのです。そうやって、自我は自然と消えていくことになるのです。
けれども、その時に自分が消えてしまうのは絶対にイヤだとなれば、自我を組み立てていた思考群がそのまま残るのかもしれません。
そうなると、私たちの意識そのものは無条件に全体性の中に戻っていくのですが、自我の思考だけが残るのです。
そして、残った自我という思考は、あたかもそこに個として残存しているかのように見えるのかもしれないですね。
それが、もしかすると成仏しないでいる霊と呼ばれる状態になるのかなと。浮遊霊とか、地縛霊とかと呼ばれるのも、そうしたものかも。
純粋な意識の立場からすれば、大元の意識へと戻るだけなので自分が消えるのとは、全く異なるように思いますが、どうでしょうね?
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