孤独というどうしようもない幻想

もしあなたが自分自身を深く見守ったら、驚くだろう–。

あなたの行動はすべてみな、ひとつの原因に帰着しうる。

その原因とは、あなたが孤独を恐れているということだ。

その他のことはすべて口実にすぎない。

本当の理由は、あなたが自分は非常に孤独だと気づいているということだ。

by osho

本当は誰もが知っている。誰もが自分という個人としての存在は、どうしようもなく孤独だということです。それはまるで、大地に根を下ろしていた植物が根こそぎにされたようなもの。

そもそも全体性としてただ在るのに、「私」というエゴを思いついてしまった結果、すべてのものから分離した小さな存在に成り下がってしまったのですから。これ以上の孤独はありません。

孤独であれば、そこには必ず不安がつきまといます。つまり、私たちは例外なく、エゴをでっち上げたと同時に、孤独と不安をも生み出してしまったのですね。

このまま人生を生きるのは、とてもじゃないけれどシンドイわけで、何とかして、それこそあらゆる手段を使っても、自分は決して孤独なんかじゃないと思えるようにするべく努力するのです。

その努力の全体を人生と呼ぶのです。そこに一役買うのが、家族だったり、恋人だったり、友人や同胞ということになるのです。

したがってそこに愛があるかのようにみえて、周りの人々のほとんどは孤独を埋めるための手段に使われるのです。そのことを否定する必要もありませんが、愛ではないと気づくことが必要です。

なぜなら、自分を騙さずに正直に自らと向き合うことが、真実へ目を向けることに繋がるからです。そして真実はと言えば、誰もが全体性としてただ在るのであって、そこには孤独という幻想はないのですね。

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