本当の幸せだけを目指す

我々はとにかく安心したがっているのです。誰かに愛されて、必要なものを手に入れて、危険から回避して、戦いに勝って、なんであれ安心したいのです。

それはまさしく、麻薬中毒患者が充分な量の麻薬を手に入れて、にんまりとしてこれで当分大丈夫と安心するのと何の違いもありません。

これが幸せだと勘違いしてしまっているので、絶対に幸せにはなれるはずもないのです。エゴが提供してくれるという幸せとは所詮こんなものなのです。

こんな幸せとは絶対に呼べないような一瞬の安心を目指してはいけません。それは麻薬に取り込まれて人生を破壊するのと同じ事だからです。

どんなに努力しても、どれだけ真剣に頑張ったところで、そうすればするほど幸せからは遠ざかって行ってしまうことになるだけです。

なぜなら本当の幸せに向かう方向とは真逆に向かって突き進もうとしているからです。何を差し置いても、まず自分が目指しているものは幸せではないと気づく必要があるということです。

本当の幸せとは、継続的にいつまでも安心していられるという安定した思いであるのです。それは、先に述べたような一時しのぎの安心とは全く別のものなのです。

それは自分の心にある愛を実感しなければ決して得ることのできないものです。愛の目で周りを見ることができなければ、自分はいつ傷つけられるかもしれないと怖れていなければならないことになります。

それでは、どんなものを手に入れたとしても、誰に守ってもらえるとしても本当の心の平安はやってこないのです。

愛の目は周りに自分を傷つける人を見ることができません。その状態こそが本当の心の平安であり、それを目指すことをおいて他には何もないということを忘れないことです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です