私達は毎日あれもやらなければ、これもやらなければならないという事を沢山抱えて生きています。幼い頃に比べて大人になるに連れて、そういったことが増えているようにも感じます。
確かに、子供の頃というのは考えなければならないことが少ないために、当然やらねばならないと思うことも少なかったのでしょう。
大人になると、子供の時と違って自分のことだけではなくて、家族のことや仕事のこと、その他様々なことをケアしなければいけないと感じているのです。
しかし、一度冷静になってそうしたしなければならないことについて、じっくり見つめ直してみると本当にしなければならないのかと疑問が出てきます。
例えば、主婦の場合には毎日家の中を掃除しなければならないとか、家族のために毎日手料理を作ってあげなければならないという思いがあるかもしれません。
それをしないならば、自分の主婦としての役目をまっとうできなくなってしまうと考えるのかもしれません。しかし、主婦の役目と自分の心が穏やかでいられることのどちらが大切なことかを考えてみれば、結果は明らかです。
無理して、主婦の義務と責任を果たすことに執着する必要はないのです。疲れていたら今日は掃除するのやめよう、食材がなければ今日は出来合いのもので済まそうでいいのです。
一番大切なのは、自分の心の平安です。無理をして心が乱されてしまっては役目を果たしたところで何の得にもなりません。
心の平安をいつも第一の目標にしている人は、やらねばならないことはそれほど多くはないはずなのです。なぜなら、たくさんの義務と責任を持っていたら、それだけで心の平安を得ることは難しくなってしまうと知っているからです。
つづく