植物の名前

先日、クルマに乗ろうとして駐車場の敷地内を歩いていたら、近所のお母さんと小さな息子さんが仲良く歩いていたのです。

お母さんがお子さんに向かって、「この木なんていう木か知ってる?」と質問していたのです。派手なピンクがかった色の花が沢山咲いている木でした。

自分もその木の名前を知らなかったので、そのお母さんの答えを聞きたかったのですが、そうこうしている間にクルマのところに来てしまったので、結局正解を聞きそびれてしまいました。

たまに、植物の名前をほとんど知らない自分が、如何にしたら名前を覚えられるだろうかと考えていたので、そのことがまた自分の中で再燃したのです。

せっかくネットが普及したこの時代なんだから、スマホで情報を送ったら名前を教えてくれるアプリでもあればいいのにと思っていたのですが、探したらあっけなく見つかりました。

誰も考えることは同じなのですね。それで、さっそく写真を撮って転送したところ、そのアプリから答えが送られてきました。その木の名前は、「サルスベリ」でした。

確かに、木の皮の部分を良く見てみると、例のつるつるした感じがしていて、子供のころには見たことがあったことを思い出しました。

夏真っ盛りのこの時期に立派な花を咲かせる木だったのですね。もしかしたら、自分が通っていた小学校や中学校にもあったのかもしれませんが、夏休みだったせいで花の記憶が無かったのかなと。

一度名前を覚えてしまうと、サルスベリの木がいたるところにあった事実に気づかされて、驚かされました。自宅から事務所までの道中、クルマの中から何本も見つけました。

名前を知るという威力ですね。あらゆる物や人の名前を覚えるのが苦手な自分は、随分と損をしてきたのかもしれないと思ったのです。

それでも、あらゆるものにつけられた名前を一旦脇において、ただあるがままを見るという視点もなかなか清々しいものですよね。