長年催眠のセッションをしていると、時としてなかなか不思議なことが起きたりもするものです。たとえば、催眠療法中に、クライアントさんの守護霊と称する存在が出て来ることがあります。
私のこれまでの記憶では、4~5回はあったように憶えています。セッションの数からいえば、ものすごく稀なことだとも言えるのですが、結構憶えています。
興味深いので、私はそのときにはその存在の言葉をじっくり聞くようにしています。よ~く聞いていると、かなり的を得たことを言っていて、みな本人に伝えたいのだけれど聞いてくれないと訴えてきます。
だから、催眠のセッションで表舞台に出ることができて、嬉しがっているのです。本人にもバッチリ伝えることができるので、あっという間に30分~1時間もしゃべり続けることもあります。
その存在が、本当に守護霊なのかどうかは別として、私自身がクライアントさんに伝えたいと感じることと同じようなことを大抵は言ってくれるので、それもあって喋りたいだけ喋らせてあげるのです。
場合によっては、クライアントさんご本人も決して知り得ないような、ご家族の一人ひとりの潜在意識の中身について、話してくれるようなこともあって、結構参考になるのです。
ただし、その存在が私たちのマインドと同レベルであるということも明らかなのです。なぜなら、話す内容がやはりこの世的なことばかりだからです。
私たちの存在の本質について、気づいて欲しいといったことを訴えてくることがないのです。それに、自称守護霊という存在が抱えている、人格のようなものを感じてしまうのです。
とはいうものの、何であれクライアントさんのその時点での癒しの力になってくれるのなら、大歓迎であることは間違いのないところですね。