いつもいつも、できる限りどんな時でも、全体性に意識を向けておくことが、とても大切なのです。その時、思考は止まり、エゴは活動できなくなるからです。
なぜそうなるかというと、思考には本来、無限というものを理解することができないからです。全体性とは、大きさが無限の「ひとつもの」のことだから、それは即思考停止を促すのです。
小学生の時に、分数と少数というものを習いますね。たとえば、1÷3を分数で表せば、1/3となり、少数で表せば、0.33333…と3が無限に続くわけです。
ここで、(1/3)×3=1という計算は成り立つのですが、0.33333…×3という計算は成り立ちません。なぜなら、0.33333…は無限に続くものだからです。
もしも、0.33333…×3=0.99999… のようにしてしまうと、1=0.999999…が成り立ってしまうことになり、計算結果に矛盾を生じます。
つまり、計算という思考の領域においては、無限というものを取り扱うことができないということです。今日言いたかったことが、ここでようやく言えるのですが。
無限である全体性を分割することはできないということ。割り算は全体性に対しては不適当だということです。決して全体性をいくつかの部分に分けるということはできません。
無限とはそのような性質を持っているのです。私たちの本質である全体性とは、そのようにしてただ、「ひとつあること」なのです。それは分離できないもの。
あなたは全体性の一部とも言えるけれど、全体性から分離した一部という意味ではないということ。なぜなら、全体性は分離不可能だからです。
あなたは、全体性そのものだということ!