昨日のブログで、不満というものが私たちのマインドの餌だという話しをしました。言葉を変えれば、不満な状態であることがマインドなのだということ。
このことは、何度も繰り返し深く理解する必要があります。なぜなら、私たちは自分の全人生をかけて、その不満を何とかして満たそうとしているからです。
このパラドックスは、どうしようもないものです。だって、不満があるという状態=自分(マインドといってもエゴといってもいい)がいるということなので。
満たされたいという欲望は、自分が存続しなくなるということを意味しているのですから、これほどのパラドックスは他にはないでしょう。
つまり、あなたが居る限りは、決してあなたは満たされることがないということなのです。じゃあ、この人生って一体何なんだ?ってことになるわけです。
今回の人生では、ちょっと不満が残ってしまったので、また次の人生に期待をかけよう。次回こそは、完全に満たされた人生を送れるように…。
そうやって、私たちは一体何万回人生を繰り返してきたのでしょう?数えるのもバカバカしくなります。けれども、それが私たちの実体です。
あなたさえいなければ、あなたのエゴ、あなたのマインドさえ消滅してしまえば、満たされる必要さえないあなたの本質が顔を出すのに。
自分を満たそうとするあらゆる努力をやめて、安心を手に入れようとするすべての闘いをやめて、無防備でいることです。何もせず、静かに坐っていれば、春は来て、草はひとりでに生える、ですね。