大抵の人のマインドの中には、常に夥しい数の様々な思考が溢れています。そのことに気づいている人もいれば、気づいていない人もいるかもしれません。
その思考の内で、他人のこと、他人にまつわることを考えている比率はどのくらいだと思いますか?親しい特定の人のことだったり、友人知人だったり、一般大衆のことだったり…。
相手が自分のことをどう思っているのかとか、相手はどんな気持ちなのだろうかとか、人がこう言ったとか、こうしたとかということをどれほど気にしているでしょうか?
あなたが人のことを考えている時は、そのほとんどが自己防衛の為だということに気づくことです。自分と人を比較して、何とかして安心しようとしていたり。
他人が自分のことをどう見ているのかを気にして、ずっと考え込んでみたり。このようにして、あなたのエゴはあなたが人のことを考えてくれさえすれば、安泰なのです。
なぜなら、エゴが生き延びるためには自己防衛が必須だからです。防衛のための原動力は恐怖であり、それがエゴの餌になるからですね。
「人のことを考えない、さもなければ決して成長しない」というグルジェフの言葉を再度噛みしめて、何度でも自分をチェックしてみて下さい。
自分にとって、自分が最も大きな存在でなければ、マインドは他人のことをいつも考えていると思って間違いありません。理想的には、自分がすべてだと言えるようになればいいのです。
それを経由しない限り、決して無私の愛へは至ることができないと知ることですね。