自分の中にずっと在り続ける静寂に気づくようになると、表舞台で何があっても戻って来てくつろいでいることができるスペースを持てるようになります。
スペースと表現したけれど、空間というよりも「場」という表現の方が近いかもしれません。実は初めからそれしかなかったのですが、それを忘れて表へ出かけて来たのです。
表舞台は、刺激に満ちていたために、そればかりに注意が向くようになってしまって、そのうちにはその「場」に在ることに気づけなくなってしまったのです。
気づかないだけで、その「場」で在り続けることには変わりはないのですが、表の世界が辛いと感じるようになると、意識のどこかで忘れてしまったものへの郷愁のようなものを感じ出すのです。
きっとこのブログを読んでいる方であれば、それと似たような感覚をかつて持ったことがあるのではないでしょうか?その感覚こそとても大切なものなのです。
そして、最初は表舞台と内側深くにある「場」とが離れているように感じていたものが、次第にそれは間違っていたことにも気づくことになるのです。
表面と中心は実は隔たってはいなかったと…。そうして、表舞台にいながらにして、巻き込まれていながらも、「場」を捉えていることができるようになるのですね。
それは幸不幸を超えた、全く次元の違う何かなのでしょう。少しずつですが、そんなことにも気づきかけてきたことに感謝を感じるのです。