私たちは、「自分の○○」というものを無数に持っています。自分の家、自分の車、自分の彼氏、自分のお金、自分の名前、自分の性別。
目に見えるものもあれば、目に見えないものもあります。いずれにしても、「自分の○○」というのは真実ではなく、単なる思考だと見抜くことです。
もう少し詳細に言えば、思考の中身だと分かりますね。そのような内容の思考があるということです。それでは、思考そのものについてはどうでしょう?
自分が考えていることは、「自分の思考」と言うことができますが、他のすべての「自分の○○」と同様にして、自分の思考というのも真実ではないということです。
つまり、こう考えたのは自分であり、自分が考えたのだと信じているのです。けれども、それは上記したように本当は自分の思考ではありません。
あなたが今何かを考えているとしても、それはあなたの思考ではないということ。でも私たちは「自分の思考」だと信じて疑わないし、そのことに執着してもいるのです。
これは私の考えだ!と言う具合に。もしもこのことを深く理解することができたなら、思考から距離を取ることができるようになるはずです。
そうなったときに残るもの、それこそが私たちの本質である意識なのです。意識に対して、「私の意識」ということはできません。なぜなら、「私の○○」こそが思考だからです。
「自分の思考」はないということ、この理解はとてもとても重要です。