幼い頃、自分の存在価値に気づかせてもらえない環境で育った場合、どうしてもその反対に自分を否定するマインドが育ってしまうのです。
不安や孤独が大きければ、惨めさが沢山やってくるなら、そういう苦しみの原因を自分へのダメ出しをしてなんとかしのごうとするのです。
そうやって自己否定をすることが日常的になり、ある種の習慣のようになってしまうと、そのことに気づくことがすごく難しくなるのです。
いつもお伝えしていることですが、自己否定する習慣をやめようとしても、それは簡単なことではありません。大抵は、やめられないのです。
大切なことは、自己否定が悪いことだという思い込みをまずなくすこと。その上で、自己否定するたびにそのことに気づいていられるようにするのです。
悪性の腫瘍が身体中に転移してしまうように、自己否定の習慣は日常のあらゆるところへと入り込んでしまうので、気づきにくいのです。
このことを忘れずに、できるだけ自己否定が来る瞬間を見つめるように練習することです。習慣をやめるためには、意識的になるしかないからです。
さらにいえば、自己否定せざるを得なくなった当時の事情を深く理解して、自己否定してしまう自分を責める必要がまったくないということにも気づくことです。
そうやって自己否定のマインドのパワーが自然と小さくなっていくのを発見することができるはずです。