絶望が鍵

あなたは目覚めなければならない。目を覚ましているのは骨が折れる。なぜなら数知れぬ夢が打ち砕かれるからだ。しかも、これらの夢には、あなたのあらゆる喜び、いわゆる野心や成功のすべてがからんでいる。まさにあなたの自我全体がからんでいる。その自我がこなごなになる。

by osho

自分の人生を思い返してみると、野心とか成功ということと縁のない生き方だったかなと感じます。

実際、子供の頃から野心というものがありませんでした。人並みにあれが欲しい、これが欲しいというのはあったのですが、自分がどういう人物に成長していくかということに無頓着でした。

その野心のなさがどこからくるのかは定かではありませんが、セラピストになったのはその部分と関連があるのかもしれません。

どんなものにも興味があまり続くことがなく、人並みに趣味をやってみたり、いろいろ自分なりに試したりしたのですが、ダメでした。

もしかしたら、幼い頃に心の奥の方で絶望していたのかなとも思うのです。絶望の理由は分かりませんが、とにかく将来の夢などというものが全くイメージできなかったのです。

ただ流されるがままに生きて、40代半ばまで来たときに絶望は絶望のままでいいじゃないかという方向へ舵を取ったのかもしれません。

絶望は自我からすると非常に困ったことですが、目覚めるためには必要なことだということが分かってきたのです。

ただ、目覚めるということを欲望として利用するなら、これほど馬鹿げたことはないですけど。

人生、絶望が鍵のような気がします。何かに絶望しているなら、目覚めるための大きなチャンスがやってきてるということですね。