仮想現実もただの物語

私たち人間は、興味のあることなら何であれ体験したいと願っている生き物ですね。けれども、現実はそう簡単にはいかないのです。

実際に体験できない理由は山ほどあるからです。たとえば、やりたくても財政的に無理ということもあります。

あるいは時間的な余裕がないとか、体力がついて行かない、倫理的によろしくない、ほかにも危険過ぎてできない等々。

そういった諸々の制限を超えて、やった気にさせてくれるものがありますね。それがバーチャルリアリティの世界。

最近では、ゴーグルを着けてあたかも自分がその世界にいるような錯覚を与えてくれるくらいにリアルな体験ができるのです。

こう言ったことは今後も益々発展していく分野の一つなのでしょうね。最終的には、眠っている間に超リアルな夢を作り出してくれる装置が開発されると思います。

そうなると、そればかりに耽ってしまう人が続出してしまうかもしれません。アルコール中毒や薬物中毒よりも、もっと中毒性が強いかもしれません。

ただどんな世の中になったとしても、現実の人生物語であれ、仮想現実の中の物語であれ、それを観照する側でいることの大切さは変わらないのですね。