「人生を楽しむ」というのは良く耳にする言葉ですね。では、「自分を楽しむ」というのはどうでしょうか?
両者は一見すると似ているように思うかもしれませんが、実は全く違うことを表しているのです。
「人生を楽しむ」の方は、生きていく中で自分にやってくる様々な事柄それ自体を楽しむというくらいの意味です。
一方で、「自分を楽しむ」というのは、やってくる事柄に対する自分のあらゆる反応を楽しむということなのです。
この両者の違いで一番大きいのは、前者は自分が楽しめるような出来事がやって来たときは楽しめるのですが、そうではないときには楽しめません。
希望が叶ったり、嬉しい出来事があればその出来事を楽しむことができるのですが、悲しいことや辛いことがあればそれは楽しめないのです。
ところが、自分の反応そのものを楽しむということであれば、どんな反応であれそれを楽しむことができるわけですから、生きている限り常に楽しめるということなのです。
歓びが来たらそれを楽しみ、悲しみがきたらそれを楽しむ。不安が来てもそれを楽しむ…。というようにあらゆる反応を楽しむのです。
この技を発見できたなら、あなたはもう人生の達人になるでしょうね。