癒しを進めていく過程において、必ず通過することになる関門のようなものがあります。
それは、大人の自分が幼かった頃の自分をどう見ているかということ。そもそも癒しは、幼い頃の自分のことを意識するようになるところから始まります。
そして、その子のことをどのように見ているかを調査すると、あまり興味がないという場合もあるし、好ましく思っていないということもあるでしょうね。
心が病んでいる状態というのは、子供の自分と大人の自分が分裂していることを意味します。だから子供の頃の自分のことを否定していることも多いのです。
その地点から脱出するためには、大人の自分が子供の頃の自分のことをより身近に感じるようになり、その子を愛しいと思えるようになる必要があるのです。
そうなれば、分裂は小さくなって心のバランスが取れて、抑圧されている部分も小さくなるのです。
ただ、忌み嫌っているものを無理やり愛しく感じられるように強いることなどできません。
なぜ好きではないのかを丁寧に検証する必要があるのです。その原因が明らかになれば、自然と気持ちは変化してくるはずなのです。