未来の計画

私たちは程度の差こそあれ、大抵は自分の人生の未来を計画しながら生活しています。仮に人生に絶望して未来が真っ暗だと感じている人がいたとしても、それは計画ができないから真っ暗だと言っているのです。

なぜ、未来を計画するのかと言えば、今この瞬間に十分な満足をしていないからに他なりません。今もしも、完全な愛の中、完璧に満ち足りた心でいられたならば、一体何を明日以降に計画する必要があるでしょうか。

明るい未来を夢見て、人生の計画を立てようとするのは、今に100%の満足をしていないからです。そこには確実に未来に対する不安があるわけです。

完全に満足している平安な心には、未来に対する不安などこれっぽっちもあるはずがありません。あれば満ち足りてはいないということを意味するからです。

勿論完全ではないにしても、現在に満足していればいるほど、未来を計画することから離れていくはずなのです。愛は未来を必要とはしないからです。

私たちの人生は、大きな宇宙レベルでのシナリオ通りに推移していると思って下さい。些細な部分では小手先で変えることができたとしても、大筋ではすでに決まっているのです。

人生の未来がどうであるにせよ、今この瞬間の自分の心が平安でいられたら、それで完璧なのです。他には何も望むことはなくなるはずなのです。

未来の計画を立てることは、自分の心が愛に満たされていけばいくほど、興味のないこととなっていくでしょうね。

本当には、私たちには今日だけがあるのです。それは、人を助け、人を許し、自分を許すためだけに。そのためにのみ人生があるということです。