支払い

数日前にこのブログで、自分が受け取るお金を報酬としてみることをやめて、人生に必要なものを与えられたのだとすることで感謝の気持ちになれるということをお話ししました。

それに付随して、自分の労働や成果を報酬を受け取るための取引の材料とするのではなく、愛を持って与えることにより報酬を期待しない人生にしていけるということもお話ししました。

今日は逆に自分の方が相手にお金を支払う側の時のことについてお話しします。例えば街に出て買い物をする場合、欲しいなと思ったものを手に入れるためには、その品物の定価分の支払いをします。

このときに、欲しいものが手に入ったことを喜ぶ気持ちと、お金を使ってしまったなあと悔やむ気持ちの両方があるかもしれませんね。

しかし、自分の気持ちをその前者の方に全面的に向かわすことができたら、嬉しさだけを感じることになります。

そうして、お金を使ってしまって所持金が減ってしまったというところに意識を向ける代わりに、欲しいものを手に入れることができた感謝の気持ちを支払うお金に乗せるのです。

つまり、この支払うという行為についても、品物を受け取ったという対価として相手に支払うという意識を手放すのです。

形としては確かに相手が指定した価格分の代金を支払うわけですが、品物との取引としてお金を払うのではなく、そこを切り離してお金を与えるというように気持ちを変えるのです。

そうすると、欲しい物を手に入れて嬉しい気持ちとそのことに対する感謝をお金を支払うという形を利用して相手に捧げるということが同時にできるのです。

こんなお得なことはありません。逆に自分が受け取る品物に見合った額を支払うという意識でいると、想定された額より多い額を要求されてしまうと怒りが出てきてしまいます。

買って損をしたという気持ちになってしまうことの方が余程損であるということに気づくことです。たとえ、形は銀行振り込みであっても全く同じです。お金の支払いは感謝の気持ちを込めて与えることです。 そして与えたものは必ず与え返してもらえるということも付け加えておきます。