愛の出し惜しみ

自分が持っているお金は確かに有限ですから、それを使うときには後先のことを考えてそうそう何でも買えるわけではありませんね。

無駄使いをしてはいけないと子供のころに親からも言われていますし、浪費癖は敵みたいな感覚というのは誰でも多少は持っていると思います。

ですがいつもいつもそのことばかり考えていては楽しくなくなってしまいますから、ときにはパ~っとお金を使って何かを手に入れるなり旅行するなりして気分転換も必要です。

使うことで減ってしまうものについては、そうしたやり繰りを上手にすることは確かに大切なことだと思いますが、使っても使っても減らないものはそんなことを考える必要はありませんね。

愛はどれほど使ったとしても減らないどころか、使った分だけ増えていくのです。これが愛の法則です。コースではそのように表現しています。

目に見えないもの、たとえば情報なども同じように使っても発信しても減ることはありません。人の思いというものも、いくら相手に伝えたところで減りはしないです。

愛はただ減らないだけでなく、増えるのですから使わない道理はないはずです。それなのに、私たちはどうしたわけか、愛を出し惜しみしてしまいます。

その理由はいくつかあると思いますが、一つには使ったらその分減ってしまうという上記のような固定観念のような考えが浮かんでしまうからではないかと思います。

使ったらそれだけ減るので損をしてしまうという発想が邪魔をするのです。たとえば、相手に心地よくなってもらいたいと笑顔で出迎えたのに、文句を言われたらその笑顔を作るエネルギーを損したと感じるようなものです。

でもそれは愛ではありません。愛を使って、愛を与えて損をしたと感じることはないはずです。それどころか、必ず愛を与え返してもらえるのです。

もしもただ理不尽な損をした思いだけが残ったと感じるのでしたら、それは愛を与えてはいなかったということだと気付くことです。

もしも自分はもっと使えるはずの愛を出し惜しみしているかもしれないと思い当たることがあれば、使うことよりも使わないでいることの方が損をしてしまうと気が付くことです。

みんなで愛を出し惜しみをしないように、逆に愛を与え合う世界にしていけたらいいですね。