敏感な人ほど深く病む

本当にたくさんのクライアントさんと向き合ってきて思うのは、苦悩する深さは敏感さの程度に比例するということです。つまり、敏感であればあるほど、深い病みを抱えてしまうということ。

勿論、生育環境というのが非常に大きなウェイトを占めていることは、間違いのないことではあるのですが、それにどう反応するかは、やはり本人の感性の問題なのです。

そして一つ気付かなければならないことがあるとすると、実は元々持っている敏感さが、その生育環境によっても影響してしまうということです。

幼い子供にとって、日々の生活が危険すぎてまったく安心できるような状況ではないとしたら、敏感さはさらに研ぎ澄まされて、強烈になっていくことがあるのです。

逆に、たとえ敏感タイプであったとしても、安定したマインドを持った両親に育てられるなら、子供は深い安心を与えられるのです。

このようにして、子供はその成育環境と持って生まれた敏感さとの組み合わせによって、どのように病んでしまうのかが決まってくるということです。

クライアントさんによっては、自分の敏感体質を呪うような気持を持っている方もいるかもしれませんが、それは当然のことですね。

けれども、その敏感さこそが本当は何よりも大切な宝物なのです。なぜなら、それがなければ人生で最も大切なことにも気付けないで終わってしまうかもしれないからです。

私はいつもセッションでもお話しするのですが、その敏感さゆえにこれまでは苦しんできたことは事実ですが、これからはその敏感さを使って、大切な気づきを手に入れることができるのだと。

その気づきとは、自分の本質に気づくこと。その繊細な感性を最大限利用して、意識的でいる訓練をしていくことなのです。

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