「改善病」に罹っていることに気づくこと

私たちの誰もが罹っている病、それは「改善病」です。つまり、このままではダメだという感覚、もっとこうなりたいとか、より良い自分になるためには、などをずっと考えているのです。

まずは、これがある種の心の病だということに気づくことです。自分を変えよう、自分を何とかしてもっと素晴らしい存在にしようと躍起になっていることに気づくこと。

そしてその改善病こそが、あらゆる苦しみの根源だということです。そればかりか、そうやって改善しようと目論んで、真に改善できた試しはないのです。

なぜなら、それはエゴが必死になっているだけだから。エゴの本当の目的は、そうやって苦しみを生み出し続けることなのです。それが自分の存在を明確にすると感じるからです。

私たちにとって、本当に必要なことは変えようとする努力ではなく、自分自身を真に知ろうとする事、つまり自己探求なのです。

いつも目を向けて、見守って、瞑想すること、常に気付いていること。自分に対して意識的であること。そうやって、深く知るに連れて、自己の本質に気づくようになるのです。

自分自身でいるだけでいいのです。私たちはすでに自分であるものでいるだけでいいのです。改善病が完治したとき、あなたはあなた自身の素晴らしさに本当に気づくことができるのです。

それ以外には、どんな努力をしても無駄だし、どんな成長も不可能だということに気づくことです。