クルマのエンジンのアイドリングというのをご存じでしょうか?信号待ちなどで、停車しているときにもずっとある一定の回転数でエンジンが動いている状態のことを言うのです。
信号が青に変わったらすぐに、発車することができるようにするために、いちいちエンジンを切らずに置く機能なわけです。勿論最初にエンジンをかけたときにも、このアイドリング状態から始まるわけです。
最近では、できるだけ燃費を良くしようということで、停車時に完全にエンジンを停止させてしまう機能(アイドリングストップなどと呼ぶ)が付いたクルマが増えてきていますね。
その瞬間、エンジンが止まってしまうことで、突然のように車内が静寂に包まれたような感じになるのです。みなさんも経験があるのではないでしょうか?
あの感覚って、瞑想に近いものがあるのです。実際、私たちのマインドというのはクルマと同じようにして、常に思考というエンジンが回転しているのです。
そして、自分は特別何も考えていないと自覚していたとしても、マインド内の思考はアイドリング状態のようにして、ある程度はずっと働き続けているのです。
その度合いが強ければそれだけ、瞑想をすることが難しくなってしまうのです。だから日ごろから、自分のマインドのアイドリング状態に気づいておく必要があるのです。
その気づきが明確になっていけば、マインドのアイドリングストップも実現することが可能になっていくのです。その時に、あの静寂がやってきてくれるはずです。それこそが、瞑想状態なのですね。