子供らしさと子供っぽさの違い

人は成長して立派な人物になっていくものだと考えがちですが、その成長という言葉の本当の意味は何でしょうか?

それは言ってみれば、社会にまみれて積み上げてきたホコリを払うことこそが真の成長なのです。だから本当は、成長という言葉で表現するのは少々間違っているわけです。

例えばあの天才ピカソは、歳を重ねてようやく、子供のように描くことができるようになったと言ったとか言わなかったとか…。

立派な人物とは、偏ったエゴの見方に違いありません。それこそが、エゴ(思考)が作った二元性の世界でのことなのです。

二元性なので、立派かそうでないか、社会に貢献してるかそうでないか、価値があるかそうでないか、そういった分離がベースとなってしまうのです。

そのどちらでもない非二元に戻ること、つまり自己防衛から遠ざかって、ただ元々の無邪気さ、無防備な心を取り戻すことさえできればいいのですが、それが一番難しいのです。

そして子供らしさと子供っぽさとの違いにも気づくことです。子供っぽいのは無意識的な無邪気さのことなのです。

一方子供らしさとは、意識的であってかつ子供のように無邪気なことであると言えます。それが真実に一番近いということですね。