自分自身への執着

初めに、自分自身を批判するのを止めることだ。

批判する代わりに、あなたの不完全さ、あらゆる弱さ、

あらゆる誤り、あらゆる失敗を持つあなた自身を受け入れることから始めてごらん。

完全であることを自分自身に求めてはいけない。

それは不可能な何かを求めているだけだ。

所詮あなたは人間なのだ。

by osho

 

これ、生きる上での、そしてもちろん癒しにとっての基本中の基本でありがなら、なかなかやめることができないのが実情なのです。

セッションの中でクライアントさんに、どんな自分を駄目だと思うのかをお聞きすると、卑怯な考え方をする自分が許せないと言います。

そんなとき、人間はみんな卑怯者の一面を持っているものですとお伝えしても、それは伝わることはないようですね。

人を憎んでしまう自分も駄目だと思うし、元々生まれてくることを望まれてなかったのに生まれてきてしまったのだから、そんな自分は嫌いという場合もあります。

そうやってあらゆる理由を見つけては、自分自身を批判し、裁き、否定し続けてしまうのです。私に言わせれば、よく何十年も一人の人間を否定し続けられるなと。

飽きてしまってもよさそうなものなのに…。決して飽きることがないのは、きっと幼い自分がやっているからなのでしょうね。子供はなかなか飽きないものです。

そして今度は、どうしても自分を裁いてしまうことをやめられない自分を罰するのです。こうなるともう無限ループです。

自分への興味が半端ないということですね。自分自身への執着が大きいのです。執着がなくなったら、否定も肯定もなくなり、どうでもいいことになるはずです。