覚者たちの大いなる秘密

それに心を乱されてはならない。よく考えなさい。よく見つめなさい。それは大いなる秘密、覚者たちの大いなる秘密のひとつだ。すべては取るに足りない、つかの間の真夏の夢だということに、ただ油断なく醒めていることだ。それは過ぎてゆく。それはすでに過ぎてゆこうとしている。

by osho

実在は生まれることもないし、だからこそ消えることもない。ただ生まれたものだけが消えていくことができる。

生まれたのだからいつかは消えていく。そのことの深い理解を持ってこの世界を見つめてみれば、この一切合切が過ぎていくものだと分かる。

永遠以外はすべて実在するものではない。人類の歴史上、地球で生まれたあらゆる人々は、例外なく消えて行ったのです。

今生きている誰もがそのうちには死んで消えていくのです。だから、人生でなにが起ころうが、どんなに惨めで孤独で不安であっても消滅するだけなのです。

後には、一過性のものは何も残らない。所詮は取るに足りないもの、儚い真夏の夜の夢だということです。

であるなら、もっともっと気楽に何があっても巻き込まれることなく、されとて逃げるのでもなく、そこにいて淡々と見ていること。

過ぎ行くものを見ることは、真実である自己に気づくことにつながるのですね。