より手軽な瞑想法

くつろぎなさいと言うとき、私はすべての目標を落としなさいと言っている–。いっさいの理想を落とすのだ。くつろいでこの瞬間に入ってゆきなさい・・この瞬間に耳を傾けなさい。この瞬間を生きるのだ。それを味わいなさい。すでにここにある現実に取り巻かれているがいい。

by osho

瞑想というと目を閉じて無念無想、あるいはマントラをひたすら唱えるなどを連想するかもしれませんが、↑このような方法もより現実的な瞑想法なのです。

というのも、わざわざ瞑想のために時間を割いたり、場所を選んだりする必要もなく、いつでもどこでも手軽にできるからです。

朝起きてまだぼんやりしているとき、あるいは通勤の電車の中で、慣れてくれば会社のミーティング中にでも可能になるはずです。

「ここにある現実に取り巻かれている」うちに、今度は取り巻いている周囲と、取り巻かれている自分との区別が消えていくのです。

そうして一切の個別性が消えていき、分裂したナニモノもないという気づきがやってきます。同時にさっきまで分からなかった至福感もやってきます。

そこではどんな物語も生き延びることはできません。そしてより大切なことは、現実の物語の中に戻っていくときに、この感覚を忘れずに携えていくようにすること。

切り替えないこと。それができるなら、いつも瞑想状態でいられることになるからです。一方では物語の中にいるふりをし、もう一方では完全な無と共にいるということ。