傷つきやすいのはいいことだ!

心が繊細で傷つきやすい人と、そうでもない人ではどちらがいいでしょうか?もちろん傷つくのはいやなので、後者がいいと思うかもしれませんね。

例えば機械が壊れやすいのは問題ですし、頑丈に出来ていて傷つかない機械の方がいいに決まっています。けれども、それは、機械が自ら修復する能力がないからです。

私たち人間は、機械とは全く違うのです。傷つけば痛みを知ることになるし、傷つかない人は、その痛みを知らずに終わるのです。

そして人間だけが、傷ついた痛みからさまざまな気づきを得ることができるのです。その気づきから自ら修復することも可能なのです。

だから傷つきやすいということは、人間の場合に限ってとてもいいことなのです。ただし、傷つきたくないという防衛が強く働いてしまうと、いざ傷ついたときに気づけなくなる可能性もあるのです。

もともと人は傷つくように出来ているのです。なるべくなら傷つかない方がいいと思うのは人情として分かるのですが、けれども避けては通れないのです。

少しぐらい傷ついてもいい、そんなことで死んだりしないという具合に腹を括って生きることができるなら、人生の風合いが変化してくるはずです。

それは無防備になった分だけ、自分のエネルギーが微細になって、起きることを堪能することができるようになるからです。

頑張って何かを成すよりも、たくさん傷ついて大切な気づきを得ることの方が生まれてきた甲斐があるというものですね。