コントローラーは人をモノ扱いする

自己防衛の方法には、それこそ無数のやり方があるのですが、その中でも最もタチの悪いものの1つとして、コントローラーというのがあります。

つまり人をコントロールしようとするのです。自分にとって都合のいいように意のままに操ろうとするわけです。

このタイプの親に育てられてしまうと、子供は自分の存在価値を知らずに成長することになってしまう恐れがあるのです。

なぜなら、実際コントロールできるのは「モノ」に限られているからです。だから親にコントロールされた子供は、モノ扱いされたということになるのです。

モノは反抗することができません。だから便利に扱うことができるのですね。モノであれば、捨てたり拾ったりすることもできるのです。

もしもあなたが、「私は彼に捨てられた」などと思ったことがあるなら、そのときあなたは自分をモノにまで貶めたことになるということですね。

人に「ノー」が言えないということであれば、それも自分をモノとして相手に差し出していると理解することです。

人をコントロールするときに利用する手段としては、恐怖が一般的ですが、実はそれは親が子供をコントロールするときなど、ちょっと特殊なのです。

もっともっと普遍的なやり方があるのですが、それは相手の罪悪感を利用する方法です。

言い返したり、反抗したり、「ノー」を言ったら、罪悪感がくるように仕向けることができれば、大抵はコントロールできるのです。

罪悪感が馴染み深いという自覚があるなら、コントローラーに育てられて自分をモノにまで貶めてきた可能性が高いですね。

だとしたら、自分の存在に常に意識を向けている訓練をすることです。それと同時に、罪悪感から逃げない生き方を実践することですね。