血糖値と記憶の関係

先日あるテレビ番組で観て知ったのですが、血糖値と記憶障害には関係性があるとのことで、非常に参考になる内容でしたね。

頭をフルに回転させると、脳の糖分が不足してくるということはなんとなく誰もが知っていることです。

番組では、将棋の棋士たちが休憩時間には何かしら甘いものを食している姿を映していました。

ある人はケーキ類、ある人はチョコレートといった感じで、それぞれにきっと好みがあるのでしょうけれど、糖分を摂取するということでは同様でした。

ところが一方では、血糖値が高い状態が続くと、今度は逆に脳にとっては問題があるということなのです。

一見すると矛盾するような気もするのですが、実は糖分を摂取すると血糖値が高くなり、それに呼応してインスリンが分泌されるのです。

そしてそのインスリンが介在することによって、血液中の糖分が細胞へと運ばれてその機能を果たすことができるということなのです。

けれども、血糖値が高すぎると、分泌されたインスリンが首から下の細胞に対して機能するだけで、脳にまで到達しなくなってしまうらしいのです。

つまり、脳内には糖分が余剰しているのだけれど、インスリンが到達してくれないために脳細胞は糖分が不足した状態になるのだそうです。

それによって、一時記憶を司る海馬がうまく機能しなくなってしまい、その結果として記憶障害が起きてくるということらしいです。

脳に直接インスリンを投与できればいいのにと素人なりに思ったのですが、どうもそれは今のところ現実的ではないようですね。

結局のところ、記憶障害が起きないように気をつけるためには、非常に単純なことですが、糖分を摂り過ぎないことが一番のようなのです。

甘いものには目がないという人にとっては、ちょっと困った情報だったかもしれませんが、要するに食べ過ぎなければいいわけなのです。

食べ過ぎというのは野生動物においては有り得ないことなので、それは人間のマインドのなせる技なのです。

食べ過ぎがなかなかやめられないということでしたら、それは意志の弱さの問題よりもマインドが抱えている不満に目を向けた方がいいかもしれません。

マインドの仕組みをしっかり理解するようにして、その上で自分のマインドを監視すれば、食べ過ぎの原因は明確になるはずです。