繰り返し読んで理解を深める

10年くらい前だと思うのですが、ある文章の中に「自分はイメージだ」という部分を見つけた時に、急に涙が出て楽になったことがありました。

要するに、本当の自分は身体でもなく、マインドでもない。一方で、この自分は思考がでっち上げた一つのイメージに過ぎないということです。

今思えば、その頃もうすでにそういったことは知っていたはずなのですが、それがその文章が飛び込んで来た時に、どこかで腑に落ちたのでしょうね。

知っていることと、腑に落ちるということがこれほどまでに違うのかと思い知らされたわけです。

だから知らないことはいいのですが、かえって知っていることというのは要注意だということです。

知っているということで、それについてはそれ以上に得るものがないと思い込んでしまう恐れがあるからです。

私の本を読んで下さっているクライアントさんには、気がついた時にあの本は繰り返し読んで下さいねとお願いしています。

というのも、読むだけならスルスルっと終わってしまって、確かに書いてあることを理解できたと感じるのです。

けれども、それはあくまでも表面的な理解なのです。読んでは実践して、しばらくしてまた読むことによって、理解がより深まるのです。

同じ文章を何度も読むのは気が進まないというのは分かるのですが、それなら何が書いてあったかあまり思い出せなくなったときにでも、また読んで欲しいのです。

理解が深まってからまた読めば、それまでとは違う理解の仕方が必ずできるはずだからです。

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